査定のプロが語る土地売却のコツ
相続で損する土地とは・・・2017.07.10 (月)
今日は相続で得する土地のお話です。
不動産の相続税を計算するのに
路線価というものが使われます。
しかし、実際に相続した不動産を売却するときは
路線価の価格で取引を行う訳ではありません。
時価(相場)や買取価格で売却し、現金にします。
つまり、相続対策で損する土地というのは、、、
路線価では高く評価されてしまうのに、
相場ではあまり高く取引されない土地を言います。
路線価では、一定の間口と奥行きがあり、
整形である土地に対して成り立つ単価(㎡当たり)を表しています。
・間口が狭い
・奥行きがない
・形が悪い
などの場合は、画地調整率という数字を使って調整されます。
(例えば路線価100万円の土地が、95万円の評価になったりします)
路線価が下がるので、お得そうにみえますが、
これらの土地はあまりいい土地ではありません。
なぜなら、画地調整率以上に
相場の下落が大きいことが多いからです。
例えば、住宅地で間口が8Mある土地の
路線価は100万円だとします。
同じ路線価の場所でも
間口が4M未満なら評価は90万円となります。
(ここでは2軒間口の3.6Mとしましょう)
間口8Mあれば、
とてもいい家を建てることができます。
しかし、間口2軒の家は狭く感じ、
あまり人気もありません。
相場で売るときは
おそらく10%以上評価が変わってしまうと思います。
そう思うと、路線価の調整率は
あまり魅力ではありません。
結局、相対的に高い評価で税金を払い、
売却するにも周辺より低い価