査定のプロが語る土地売却のコツ
築年数20年以上が経過した一戸建てを売るときの3つの心構え2017.07.12 (水)
気になりませんか?
ちなみに、、、
平成20年の国土交通省の調査によると、じつに86%が木造であり、今築年数が20年以上経過しているものの多くも木造住宅となっています。
ちなみに、、、
これは法定耐用年数として定められているものです。
もちろん、22年以上経過したからといってその住宅に住むことができないわけでもないですし、必ず建て替えなければならない義務もありません。
50年経過した木造住宅に住む人もいますし、自分で住むには自由です。しかし、一般に木造住宅で築年数が20年以上経過しているものは建物としての価値はほぼ無いものと思ってください。
大事に使っていたとしてもやはり20年も経てば必ずどこかが傷んできますし、シロアリや雨漏りなどの瑕疵が出てくる可能性も増えてきます。
そうなると、そんなリスクを負って購入しようという人はほとんどいないため、次の買い手を見つけることが難しくなります。
ですから、もしその住宅を売るとしても建物としての価値はほとんど無く、解体を前提として、あるいはリフォームを前提として買い手を探すことになります。
「土地+建物」だから建物がある分高く売れる!
これは間違いではありませんが、「土地+築年数50年の建物≒土地の価値のみ」 と思っておいてください。
むしろ、何十年も経過した建物は決して見栄えが良いとは言えないため、購入検討者の方が実際に内覧をしに来た時にあまり印象は良くないでしょう。。。
これについては別の記事でお話したように、 更地での販売は難しいため、安易に解体しない方が良いでしょう。
もしするとしても、売却を依頼する不動産会社に一度相談して決めたほうが賢明ですね。
築年数が経過している住宅を売却する場合、建て替えることを前提に購入を検討する人がほとんどですので、買主さんの方で解体費用やリフォーム費用を負担してもらうのが一般的です。
その分、売却価格を下げることでお互いに納得のいく着地点を見つければ良いということです。
築年数が経過した一戸建てを購入する側にはリスクがあります。
これは不動産に限った話ではないですが、中古の本やCD、車などは極端な話、買ってすぐに使い物にならなくなったり故障したりといったケースがどうしても出てきます。
不動産であれば、
住んでから1ヶ月後にシロアリが出て大変なことになった…
なんてことが起こりえます。これは売却前にその住宅をきっちり調査していても起こってしまいます。
ですから、この場合の瑕疵担保責任を誰が負うのか?いつまでを売主が責任を負い、いつから起こったものを買主が責任を負うのか?
などの条件は契約時にきっちり決めておかないと、 後々問題が起こってしまうことも。
築年数が経過した建物のデメリットばかり感じるような内容となってしまいましたが、リスク管理さえきっちりしていれば購入する側にも売却する側にもメリットはありますので安心してください。
こういった住宅は基本的に価格を下げることで売れやすくなるというのはメリットでもありますし、中古住宅でいいからこの地域に暮らしたいなんて思っている人からすれば安く買えるというのは大変いいメリットとなります。
P.S.
築年数20年以上が経過した住宅を売却するときは、この3つに注意してください。
更地にするのか、そのまま売るのか?
瑕疵担保責任は誰がどういう風に負うのか?